写実絵画を満喫「ホキ美術館」

写実絵画を満喫「ホキ美術館」

千葉県にある日本初の写実絵画専門美術館「ホキ美術館」に行って来ました。

 

ワタクシはテレビでたまたま見かけた塩谷亮(しおたにりょう)さんという画家さんが女性モデルさんを描いた「朝陽 Morning Sun」という作品がとても好きになって、塩谷さんの作品目当てで行きました。

また、生島浩(いくしまひとし)さん(有名アナウンサーとは関係ありません!)の「5:55」という知る人ぞ知る有名作品も直に見るのがとても楽しみでした。
(知人を介して絵のモデルを了解してもらえた公民館に務める女性がモデル。6時までの約束で了解してくれたそうで、5時55分になると、ああ、終わる、帰れる、ということで垣間見せてる自然な表情を絵にしたもの。ちなみに今後もモデルをお願いしたが断られたというエピソードがなんとも泣かせる)

 

さて、

ワタクシは写真の勉強はしても、絵画の勉強は学校以外ではしていません。

これまで写実絵画というと、写真のように緻密に現実を再現した絵画というイメージでした。

しかし、実際のところ、そのままの緻密なコピーではなく、画家さんごとに、あるいは作品ごとに作為というものが介在しているようです。あくまで画家さんの捉えた、伝えたい「印象」というものを緻密な技法を使って表現している、そんな感じだと思います(あくまでもワタクシの印象です。美術の専門家にとって正解かどうかは知りません)。

写真でやるとしたら、実は面倒なライティングを必要とするような光と影を使っている作品があったり、このポーズって絵画としてみるとすごく自然だけれど、もしも写真撮影でモデルさんにお願いしてもこれは出来ないだろうというポーズや表情、服装の流れがあったり、さまざまです。また、写真で言うとピントがまつげにジャスピンな人物絵画があるかと思えば、そういうところは大まかで全体を見渡せばまさに底にいるかのような作品にしあげている絵画もあったりします。さらに、眼にキャッチライトが入っている作品と入っていない作品等々、さまざまです。

そんな写真との違う写実絵画ですが、それでも対象を介して何かを伝えたいという画家さんの想いや視点、それを成り立たせるための構図や光の使い方など、とても刺激を受けました。

 

土気駅から歩いて行きました

さて、「ホキ美術館」は千葉県千葉市緑区にあります。といってもそれどこよ、という感じでしょう。駅で言うと。JR東日本の外房線「土気駅」(とけえき)が最寄り駅です。新宿駅から約1時間40分程度という感じ。

土気駅前はこんな感じ

土気駅前はこんな感じ

まあ、駅前にこれといったもののないローカルな駅ですが、ど田舎ではない。駅前ロータリーにはタクシー乗り場やバスのりばもあります。

この土気駅からバスなら5分乗車のようですが、本数が1時間あたり2本程度なので、タクシーでも700円程度のようなので別にいいかなと思いましたが、どうせ帰りはタクシー呼ぶのもめんどくさいので、それなら行きから徒歩で良かろうと判断、歩いていきました。20分程度でしたのでまあたいしたことなかったです。

 

美術館の建物自体に注目!

で、散歩がてらぶらぶら歩いて到着したホキ美術館。

左側から見ると

ホキ美術館_01
右側から見ると

ホキ美術館_02

この右側のスロープを上がると美術館の入り口です。

 

ちなみに裏側に回ると

ホキ美術館_03

ズドーン!と突起した部分が。。。。。

なんじゃこりゃ?

 

この部分を横から見ると

ホキ美術館_04

なんかの砲台かい?

って、そんなことはなく、この中、ギャラリーになっています。

この部分をはじめ、ギャラリーは地下1階、2階へと続くわけです。この突起部分を見てお分かりのように、ギャラリーは長い廊下のようになっていて、ここに絵画が展示されています。

ホキ美術館は日本建築家協会「日本建築大賞」(2011年)など、様々な賞を受賞しているそうで、この建築物自体もあたかもひとつの作品のようです。

 

近づいてマジマジと作品が見られる!

さて、内部は撮影禁止なので紹介できない点が残念ですが、ぜひ行ってみてください。

展示作品には、コレより近寄らないように、というようなロープが張られていることもなく、マジマジと近づいて見ることも出来る、とても自由度の高い展示です。顔を作品に近づけて見ることができるので、画家さんの筆の動きもわかるような贅沢さ!

 

塩谷亮さんをはじめ、ポストカードを大量買い!

帰りは入り口側のミュージアムグッズ売り場で塩谷亮さんの作品のポストカードを大量買い。あと、生島浩さんと森本章介サンの作品のポストカードを数点。1枚100円ですがココぞとばかり買って、帰りに文具屋でポストカードケースを購入し、さっそく保存。

また、塩谷亮さんの「朝陽 Morning Sun」と生島浩さんの「5:55」は余計に購入しました。さっそくポストカードスタンド(フォトスタンド)を別途購入しましたのでデスクに飾るつもり(本当はポスターでもと思ったけど、飾る場所がない)。

あとは、クリアファイルと、カタログ(図録)2冊。もう大満足。

購入したグッズです。 小さな画像で申し訳ありませんが、 ぜひ一度行って、本物をご覧ください!

購入したグッズです。
小さな画像で申し訳ありませんが、
ぜひ一度行って、本物をご覧ください!

 

また行きたい!と思った一日でした。

5/23からは「光と風を感じて…展」で、「光と風」をテーマにした、静物画、人物画、風景画の企画展示が見られるようです。ぜひ!

ホキ美術館_07

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ホキ美術館

所在地 〒267-0067 千葉県千葉市緑区あすみが丘東3-15

開館時間 午前10時~午後5時30分(休館日毎週火曜日)

一般:1500円(5/23〜 1800円)
高校生・大学生・65歳以上:1000円(5/23〜 1300円)
中学生:750円(5/23〜 900円)
小学生以下:無料(小学生2人につき保護者1名が条件)

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